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東京2010=Dialog in the dark編=

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真っ暗やみの中に身を置いたとき、自分はどうなってしまうのだろう。
青山外苑前へ「ダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID)」に参加しに行ってきました。

DIDは、まっくらやみのソーシャルエンターテイメントです。
参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、
何人かとグループを組んで入り、
暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚障害者)のサポートのもと、
真っ暗な中、様々なシーンを体験していきます。
その過程で視覚以外のいろんな感覚の可能性、心地よさを思い出し
コミュニケーションの大切さ暖かさを再確認する。
1989年にドイツでうまれたこのイベント、
世界全体で600万人以上が体験している。

とのこと。

はたして、今まで目以外の何かで、
ものをみようとしたことがあっただろうか。
そーゆー未知の状況になった時、自分はどうなるんだろう。

このDIDは、ほんとみんなも体験してみてほしいので、
中がどんなだったかとか詳しくは書かないことにします。

簡単に感想だけ。
でもこれも私という個人の思ったところなので、
実際一緒のグループだった人は全然違う感想をもった人もいたから。


それはもう、本当になんにも見えない暗闇だった。

長い夢を見ていたような
長い瞑想をしていたような

視覚が無くなり、感覚を開く。
自分のからだの枠から自分が溶け出す。

暗闇は思ってたより怖くはなかった。
でもそれは一人じゃなかったから。
アテンドの方。一緒に参加した方。
なにも見えなくても、人の声がするということ。
手を伸ばせば誰かに触れられるということ。

さっきまで見ず知らずの他人だった人と
こんなにも急速に仲良くなれるのか。
触れることに抵抗がないのか。

一人じゃなにもできないから、
心を開いてコミュニケーションをとろうとする、
助け合う。
人にやさしくなる。

年齢・性別・障害・立場の違いを超えたフラットな対話(daialog)
そして自分との対話する場を与えてもらうことで、

素の自分に戻れるというか
日頃自分を守ろうと抱えている要らないものを
すっかりそぎ落とすことができるというか。

暗闇は、人を元に戻すメディアなのかな。

今までに味わったことのない不思議で心地よい体験でした。

そして、最後に暗闇の中でお茶を飲んで休憩するシーンがあるのですが、
なんとそこで、少し早い誕生日を祝っていただきました。
真っ暗やみの中、その日初めて出会って
きっともう2度と会わないだろう人たちからの誕生日のお祝い。

暗闇の中、生まれ変わるなんて。

人生思いもよらないことがおこるんだなー。

VIVA人生☆
by snow-ocean-moon1 | 2010-10-13 19:48 | Travel

日々の記録とか、覚えておきたい記憶とか。。。


by snow-ocean-moon1